昼の下忍としての任務が終わり
家にさっさと帰っていく。 そう、何よりも大切な存在の元へと・・・ 【至宝の存在】 いつものようにシカヤはシカマルのいる部屋にやって来た。巻物に情報を書きとめたり 暗号を解いたりしていたシカマルは 何も言わずに隣に座ったシカヤを気にすることなく 作業を続けていく。 暫くして作業が一通り済み落ち着くと シカマルはそれまで無言だったシカヤの方を向き 向かい合うようにして座りなおすと シカマルはシカヤの顔を窺うように見る。 「何かありましたか?」 今日は特に何も感じなかったが自分が気付かなかっただけで 何か下忍任務中にあったのだろうか? シカマルはシカヤが話し出すのをじっと待つ。 「今日の任務の休憩中に大切なものや人の話に なったんだけどさ」 シカヤは少しずつ話し出した。 「やっぱりオレの大切なのは赤丸だよな」 「わん」 キバが嬉しそうに言いながら赤丸の頭を撫でる。 赤丸も自分のことが大切だと言われた事が嬉しかったのだろう 尻尾を勢い良く振っている。 「それだったらオレは蟲だな」 シノがそう静かに呟く。 キバの赤丸にシノの蟲は当たり前すぎて今更だよな〜。 ていうか、それしかないんじゃね〜の。 「「もちろん、サスケ君!!」」 いのとサクラが声を揃えて言った後 お互いを牽制する様に睨み合う。 マジですか?それは・・・。 いくらなんでも範囲狭すぎじゃね〜? 「わ・・私は・・・///」 ヒナタはチラチラと視線を一方に向けてはいるが それ以上言えずに顔を赤くして俯いてしまう。 あんな風に見ながら言ってたらバレバレだって・・・。 絶対ナルトの奴気付いてるはずなのに 気付かないフリも大変だよな〜。 でも何時になったら自分の抱いてる感情が 恋愛感情じゃなくて強い者に憧れる気持ちだって 気付くのやら。 まだあんな調子じゃ気付きそうにないよな〜。 「・・・・ない・・な」 っておいサスケ! それってちょっとど〜よ。 淋しすぎね〜か? そりゃ一族滅んじまってそん時に全部壊れちまったかも しんね〜けど一つ位何か残ってないのかよ! ていうか作れよ! あ〜だからあいついつまでも復讐に拘ってんのか? いい加減諦めて別の目標作ったほうが確実に今より 強くなれるのにな・・・。 まあオレには関係ね〜けど。 「僕は食べ物」 ふっ・・・予想通りの答えありがとよ、チョウジ。 みんな頷いてるから全員予想通りなんだな。 雰囲気がほら『やっぱりね』って感じだし・・・。 「で、ナルト。あんたは?」 サクラがナルトに聞く。 オレの予想では素のナルトなら三代目か九尾だろ。 あいつ全然下忍達信用してないからな。 で、演技ならここにいる奴ら・・・。 「オレってば、皆のことが大切だってばよ!!」 ナルトが笑顔全開にして答える。 うっわ〜。 鳥肌たったじゃね〜か。 まあ予想通りの答えだよな。 下忍の『うずまきナルト』がさすがに三代目なんて答えられる わけね〜し、ましてや九尾なんて論外だしな。 本当に大切なんて想ってもいね〜のによ。 知ってっか?たまに笑ってんだけど目が 全然笑ってないときあるんだぜ。 「で、シカマルあんたは何よ!」 いのがシカマルの肩を叩きながら聞く。 痛っ!いのお前自分がナルトの笑顔に見惚れてたのが 恥ずかしいからってオレにあたるな! オレはいのに叩かれた肩を擦りながら口を開く。 「オレは・・・」 「「昼寝」」 シカヤとシカマルの声が重なる。 一瞬部屋を沈黙が包み次の瞬間二人は笑い出す。 「当然だよな〜」 「ですね」 下忍としての『奈良シカマル』は何より昼寝が好きだという ことにしてある。 でもそう答えた時のあいつ等の顔はチョウジが答えた時と同じ様な顔をしていた。 「そんな簡単に大切なものなんて言えるわけね〜っての」 シカヤが少し憮然として呟く。 それを聞いていたはずのシカマルが少し悪戯気に笑って聞く。 「シカヤの大切なのは本当は何ですか?」 聞かれたシカヤは嫌そうに顔を顰めてシカマルを睨む。 「そんなこと聞かなくても解ってんだろ」 「さあ、何でしょう?解らないので教えて下さい」 シカヤはシカマルの惚けた答えにため息をつくと いつもと同じ様に額をくっつける。 「オレの大切な存在はシカマルお前だけだ」 「俺の大切な存在はシカヤあなただけです」 お互いそう言い合うと額を離して少し笑う。 「三代目も大切ですけどね」 「だな」 シカマルが付け足したように言った言葉にシカヤも同意の 言葉を返して笑いあった。
あなたといる場所 あとがき お互いがお互いにとっての大切な存在ってことです まあ、そんな簡単に皆の前で大切なものを 言える位ならそんなに大切って想って ないのではないか?という意味合いも 入ってるのですが・・・ 解らなかったですよね? でも本文中にシカヤが言ってますし何とか解って下さい お願いします 隠れし者 管理人:夜那 紫『可愛い!!!!! シカヤ!! シカマル!! 婿に来て!! ゲハッッ?!』 鹿’S「「害虫退治(扇装着戦闘態勢)」」 紫『・・・(メソメソ)』 蒼「ありがとうございまーす 至宝の存在 簡単には言えねーッスね 宣言位?」 白「そうですね 望んでいるヒトの前でしか言いませんね」 紫『そうです!! 大切な存在にだからこそ言えるのですよ!! 軽々しくは言えませんって!!』 蒼「あ 復活した」 白「しぶといですね」 紫『付けたしの様に三代目!! ウチの鹿’Sは・・・三代目入るかな?(恐る恐る)』 蒼「んー さぁ(ケラケラと笑う)」 白「入るかもしれませんね?(笑顔で問う)」 紫『(火影不憫じゃな・・・) 引き続きお楽しみ下さいです』 以上、紫架でした |
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